キーボード・マウスでの操作に慣れているのに、PS4 や Xbox のコントローラで FPS/TPSゲームをプレイするとうまく操作できず、歯がゆい思いをされていないでしょうか。ゲームソフト側が対応していない場合、PS4/Xbox でキーボード・マウスを使ってプレイすることができません。そこで、キーボード・マウスでゲームがプレイできるようになるコンバータ「XIM APEX」についてご紹介させていただきます。
XIM APEX について
XIM APEX はキーボード・マウスの信号をコントローラの信号に変換(コンバート)して、ゲーム機本体に伝える USB機器です。コントローラの信号としてゲーム側が認識するため、キーボード・マウスを使ってゲームをプレイすることができます。
もちろん、XIM APEX に接続したコントローラでこれまでどおりに操作することも可能です。
XIM APEX は XIM Technologies という海外の会社から発売されており、日本では「しまリス堂」などの代理店が販売しています。
機器の接続について
機器の接続については、以下のようになります。
- XIM APEX をゲーム機本体(USB端子)に接続する
- USBハブを XIM APEX に接続する
- USBハブにキーボード・マウス・コントローラを接続する
設定の流れ
大まかな設定の流れは以下のとおりです。
- XIM APEX を PC に挿してファームウェアのアップデートを行う
※必須ではありませんので、PC がない場合は出荷時のファームウェアでそのまま使えます。 - PS4/Xbox、XIM APEX、マウスなどを接続する
- 設定用のアプリをスマホにダウンロードする
- スマホのアプリでボタンなどの設定を行う
詳細な設定方法についてはまた別の記事にしたいと思いますが、それほど難しくはありません。無線LAN でスマホから XIM APEX 本体と通信し、以下のようなアプリの画面で照準の感度やアクションに対するキー・マウスボタンの割り当てを行っていきます。



メリット
これまでに PC で FPS/TPS をやってきた人にとっては操作に慣れたデバイスであるということも単純にメリットとなりますが、XIM APEX を使ってキーボード・マウスで操作することにより以下のようなメリットがあります。
エイム(照準合わせ)がやりやすい
コントローラの場合、親指だけの力加減でスティックを操作しなければなりません。
一方で、マウスの場合は指や手全体を使って操作できるため、エイムの微調整がやりやすいです。
とっさに相手よりも早く照準を合わせられることは、ゲームで非常に有利になります。
急な視点移動がやりやすい
エイムの微調整がやりやすいということは、感度を上げても照準を対象に合わせることが楽になります。 感度を上げることで視点の移動量が増えるため、エイムの速度ももちろんですが、クリアリングや咄嗟の振り向き動作などがやりやすくなり、移動時や攻撃された時などに相手を早く認識することができます。
まとめ
- XIM APEX によってコントローラの代わりにキーボード・マウスで PS4/Xbox のゲームをプレイすることができる
- USBハブを介してキーボード・マウスを XIM APEX に繋ぎ、XIM APEX を PS4/Xbox の USB端子に挿して使う
- 無線LAN で XIM APEX と通信し、スマホのアプリから設定を行う
- マウスを使うことでエイムの微調整や視点移動がやりやすくなる
マウス・キーボードでの操作に慣れている人やコントローラでの操作に限界を感じている方はぜひ XIM APEX をお試しあれ。
また、ボタンの多いマウスの方がアクションを多く右手に割り当てることができ、操作の幅が広がります。
ポーリングレート(レポートレート)を高く設定できるマウスだと、より短い間隔でマウスからの信号が伝わるため、マウスの動きに対する画面の反応がスムーズになります。
マウスに特にこだわっていない方は、以下のようなゲーミングマウスも併せて手に入れてみてはいかがでしょうか。
なお、USBハブが XIM APEX に付属していますが、接続する機器によっては USBハブの電力不足でうまく認識しない場合があります。市販の ACアダプタを接続して電力を供給するか、セルフパワーの USBハブを代わりに使うことで解決できますので、もしそういった事象が発生した場合は以下の記事も参考にしてみてください。