マインクラフト(Minecraft)はサーバーを用意することで、他のプレイヤーと同じマップ(ワールド)で一緒に楽しく遊べます。
この記事では他のプレイヤーと遊ぶためのマルチプレイ用サーバーの概要や立て方(構築)などについて、分かりやすく解説していきたいと思います。
Java版、統合版(Bedrock Edition)の両方について説明しています。
Java版と統合版
マイクラには Java版と統合版の 2種類があり、大まかには以下のような特徴があります。
Java版
- PC でのみプレイ可能(Windows、Linux、MacOS)
- MOD によるカスタマイズが可能
- 細かい設定変更が可能
統合版(Bedrock Edition)
- 様々なプラットフォームに対応(Windows 10、iOS、Android、Xbox、Nintendo Switch、PlayStation 4 など)
例えば、Java版のサーバーを用意しても、Nintendo Switch では一緒に遊ぶことができません。
一緒に遊ぶプレイヤーがどのデバイスを利用するかによって、準備するサーバーが異なりますので、注意しましょう。
サーバーとクライアント
簡単に言えば、マイクラの世界が動いている(存在している)コンピューターがサーバーになります。
一方で、ゲーム画面を表示しているコンピューターはクライアントと呼ばれます。
クライアントはサーバーからマイクラの世界(ワールド)に関する情報を取得し、ゲーム画面として描画してくれています。
また、クライアント側で操作したアクション(移動、攻撃など)をサーバーに伝え、サーバー側ではそのアクションの結果を計算し、世界に反映しています。
シングルプレイでは、自分のコンピューター上にワールドがあります。そのため、サーバーの機能とクライアントの機能が自分のコンピューター上に共存していることになります。
それに対してマルチプレイでは、別のコンピュータ上で動作しているサーバーのワールドに複数のクライアントから接続することで、同じワールドで遊ぶことができます。
統合版であれば、誰かのデバイス上で動作しているシングルプレイのワールドに、他のデバイスを招待することもできます。
マルチプレイの方法
Java版と統合版でマルチプレイをする方法をまとめると、以下のようになります。
方法 | Java版 | 統合版 (Bedrock Edition) |
||
---|---|---|---|---|
自分のワールドに招待する | × | ○ | ||
専用サーバーを用意する | 自宅のPC | ○ | ○ | |
レンタルする | VPC | ○ | ○ | |
Realms | ○ | ○ |
Java版ではマルチプレイのためにサーバーを必ず用意する必要があります。
統合版ではサーバーを用意せずに自分のワールドに招待することもできますが、後述のデメリットもあります。
サーバーをレンタルするメリット・デメリット
専用のサーバーをレンタルしてマルチプレイで遊ぶ場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
いつでも遊べる
誰かのデバイスに接続する場合、その人がゲームを起動していないと遊ぶことができません。
一方で、専用のサーバーを用意すると、24時間誰でも自由にログインして遊ぶことができます。
また、自宅のマシンをサーバーとして24時間稼働させることに比べ、電気代も抑えることができます。
面倒なポート開放などが不要
自宅のマシンをサーバーにした場合、インターネット上(外部)から自宅のネットワーク内の機器と通信ができるようにルータのポート開放などを行う必要があります。
設定が面倒ですし、外部からのアクセスを受け付けるということはセキュリティ上の危険もあります。
サーバーをレンタルすれば、ポート開放の設定もいらず、自宅のネットワークが危険にさらされることもありません。
デメリット
レンタル料金が掛かる
レンタルするサービスやプランにも依りますが、月あたり 500 ~ 2,000 円程度の費用が掛かります。
もし友人と遊ぶ場合は、なるべくレンタル費用を割り勘にすれば、出費を抑えることができます。
サーバー準備の流れ
サーバーの準備からマルチプレイまでのステップは大まかに以下の 3つです。
- サーバーをレンタルする
- サーバーにマイクラのサーバープログラム(Java版 or 統合版)をインストールし、起動する
- クライアントからサーバーに接続する
サーバーのレンタルには数種類のサービスがあり、サービスによってはレンタルするだけでマイクラのサーバープログラムまで準備してくれます。
サーバーをレンタルする方法
サーバーのレンタルには以下のような方法があります。
VPS
VPS(Virtual Private Server) の略で、あなただけの仮想的なサーバーをレンタルできるサービスです。
基本的には Windows などの OS がインストールされただけの状態で渡され、自分でマイクラのサーバープログラムのインストールなどを行う必要があります。
その分、設定の自由度は高くなります。
最近ではサーバープログラムのインストール・設定まで自動で行ってくれる機能が用意されており、初心者でも簡単にセットアップできるようになっています。
VPS を提供する代表的なサービスについて以下にご紹介させていただきます。
管理機能の豊富さで「ConoHa」が便利ですが、無料期間を使って安全に試すのであれば「さくらのVPS」もアリです。サーバーのスペックや料金面ではほぼ差はありません。
ConoHa
無料お試し期間はありませんが、月の途中で解約した場合は日割の料金のみが請求されますので、無駄な出費を抑えることができます。
自動でマイクラのサーバープログラムのセットアップまで行ってくれる機能も提供されていますので、構築は驚くほど簡単です。
また、Java版であれば、ゲームモードなどの一部設定の変更やバージョンアップを簡単に行える管理画面が提供されており、データの自動バックアップや復元も簡単にできるようになっています。
サーバーの立て方
さくらのVPS
2週間の無料お試し期間があり、お試し期間中にキャンセルが可能です。お金を掛けずにサーバーをちゃんと立てられるか確認したいという方にはお勧めです。
お試し期間が過ぎると 3ヶ月の最低利用期間がありますので、3ヶ月以内に遊ばなくなる可能性がある場合はご注意ください。
自動でマイクラのサーバープログラムのセットアップまで行ってくれる機能も提供されていますので、構築は驚くほど簡単です。
Java版であれば、バージョンアップもサーバーを再起動するだけで実施してくれます。
サーバーの立て方
【マイクラ】マルチプレイ用サーバーの立て方(さくらのVPS)
「ConoHa」や「さくらのVPS」などの VPSサービスが用意している自動セットアップは Ubuntu という Linux系OS となります。
自動セットアップを使わずに Windows でサーバーを構築する方法については以下の記事をご参照ください。
【マイクラ】Java版サーバーの立て方(Windows)
【マイクラ】統合版サーバーの立て方(Windows)
Realms
Realms(レルムズ) は マイクラの公式が提供しているマルチプレイ用サーバーのレンタルサービスです。
自分でサーバーを構築する必要がないので準備が簡単です。
一方で以下のようなデメリットもあります。
- MOD の導入や細かいサーバー設定の変更ができない
- 最大 10人までしか接続できない
- サーバーのスペック(性能)を指定できないため、動作が重い可能性がある
まとめ
どのデバイスでマイクラをプレイするのか事前に確認し、Java版と統合版のどちらのサーバーが必要なのか間違えないようにしてください。
最近ではセットアップも簡単にできるようになっているので、基本的には設定の自由度の高い VPS でサーバーを用意するのがオススメです。
設定の自由度や快適さなどはどうでもいいから、手軽に少人数で遊びたい、という場合には Realms を利用するのが良いと思います。
サーバーの立て方(自動セットアップ)
【マイクラ】マルチプレイ用サーバーの立て方(ConoHa)
【マイクラ】マルチプレイ用サーバーの立て方(さくらのVPS)
サーバーの立て方(Windows)
【マイクラ】Java版サーバーの立て方(Windows)
【マイクラ】統合版サーバーの立て方(Windows)
皮脂や唾、手垢、汗などで表面は見えない雑菌だらけです。 衛生上も問題ですし、気持ち良く使うためにも、こまめに拭きとってキレイにしましょう。