この記事では、統合版(Bedrock Edition)のマインクラフト(Minecraft)のサーバーを Windows で立てる方法についてご紹介します。
難しい手順はありませんので、是非サーバーを構築して友達と遊んでみてください。
基本的に Linux系OS(Ubuntu など)で構築することを推奨しますが、Windows がいいという方は本記事をお読みいただければ幸いです。
なお、Ubuntu であれば、VPSサービス側で自動でセットアップまで行ってくれますので便利です。
ご興味がありましたら、以下の記事もご参照ください。
Ubuntu の OSイメージを利用したサーバーの立て方
【マイクラ】マルチプレイ用サーバーの立て方(ConoHa)
【マイクラ】マルチプレイ用サーバーの立て方(さくらのVPS)
全体の流れ
クライアントから接続できるようになるまでの全体の流れは大まかに以下の通りです。
- サーバープログラムを動かすマシンを用意する
- サーバープログラムを起動する
- ポートを開放する
それでは、実際の構築の詳細について、説明していきます。
サーバープログラムを動かすマシンを用意する
マイクラのワールドそのものでもあるサーバープログラムを動かすためのマシンを用意します。
自宅の余っている PC や、ゲームクライアントが動いている PC 上でサーバープログラムを動かすこともできますが、動作が重かったり、インターネットから自宅のネットワークにアクセスできるようにポート開放などが必要になります。
外部から自宅のネットワークにアクセスできる状態はあまり望ましくないため、VPS(Virtual Private Server)をレンタルすることをお勧めします。
VPS はあなた専用の Windows マシン(Windows Server)をレンタルすることができるサービスです。
代表的なサービスを以下にご紹介させていただきます。
プレイ人数によって最適なプランは変わってきますが、快適に遊ぶなら以下が目安になります。
プレイ人数 | プラン |
---|---|
4人以下 | メモリ 2GB |
5~10人 | メモリ 4GB |
11人以上 | メモリ 8GB |
ConoHa
無料お試し期間はありませんが、月の途中で解約した場合は日割の料金のみが請求されますので、無駄な出費を抑えることができます。
さくらのVPS
2週間の無料お試し期間があり、お試し期間中にキャンセルが可能です。お金を掛けずにサーバーをちゃんと立てられるか確認したいという方にはお勧めです。
お試し期間が過ぎると 3ヶ月の最低利用期間がありますので、3ヶ月以内に遊ばなくなる可能性がある場合はご注意ください。
サーバープログラムを起動する
サーバーに接続する
レンタルしたサーバーにリモートデスクトップで接続(ログオン)するか、VPSサービス側が提供しているコンソールの機能でサーバのデスクトップを開きます。
参考:コンソールの開き方
さくらのVPS:https://manual.sakura.ad.jp/vps/server/console.html
ConoHa:https://support.conoha.jp/v/console/
以降は接続したレンタルサーバーのデスクトップでの作業となります。
インストールフォルダを作成する
マイクラのサーバープログラムのインストール先フォルダを作成します。
どこでも構いませんが、例では「C:\Minecraft」とします。
サーバープログラムをダウンロードする
以下のサイトから最新の 統合版のサーバープログラムを先ほどのインストールフォルダにダウンロードします。
例:
bedrock-server-1.18.12.01.zip
サーバープログラムをダウンロードする
ダウンロードした zipファイルを展開します。
サーバープログラムを起動する
展開されたフォルダ内にある「bedrock_server.exe」をダブルクリックして起動します。
以下のスクリーンショットのように「Server started.」というメッセージが表示されたら起動完了です。
サーバープログラムを終了したい時は、コンソール(先ほどの黒い画面)で「stop」とコマンドを入力して Enterキーを押してください。
データが破損する可能性がありますので、必ずコマンドでサーバープログラムを終了してください。
コンソールの右上にある「×」ボタンなどで閉じないようにしましょう。
ポートを開放する
IPアドレスがコンピュータの家の住所だとすると、ポートは家の入口を指します。
コンピュータには入口が複数あり、決められた入口から入らないと目的のプログラムと通信することができません。
マイクラのサーバープログラムは UDP の 19132 番ポートで通信を待っていますので、該当のポート番号で通信できるようにWindowsファイアウォールで開放する必要があります。
マイクラに必要なポート開放については本記事でご紹介していますが、一般的なセキュリティ対策として実施しておきたい Windowsファイアウォールの設定について以下の記事でご紹介していますので、そちらもできれば実施してください。
VPSを借りたら絶対にやっておきたいWindowsファイアウォールの設定
Windowsファイアウォールの設定画面を開く
「Windowsキー」+「Rキー」のショートカットキーで [ファイル名を指定して実行] ダイアログを表示します。
その後、テキストボックスに「wf.msc」と入力し、 [OK] を選択します。
[受信の規則] で [新しい規則] を選択する
ポートの通信許可設定を追加する
以上でサーバーの準備は完了です。後はクライアントから接続するだけです。
クライアントからの接続
クライアントからマルチプレイサーバーへの接続方法については、以下の記事もご参照ください。
皮脂や唾、手垢、汗などで表面は見えない雑菌だらけです。 衛生上も問題ですし、気持ち良く使うためにも、こまめに拭きとってキレイにしましょう。